生体展示コーナー ~冬の小さな仲間たち~

皆さまこんにちは。
当館では生き物をより身近に面白く感じていただけるよう、牡鹿半島の海・川・陸の生き物を展示しています。
本日は新たに仲間入りした生き物をご紹介いたします。

■マダコ

愛称:タコさん

地元の漁師の方が寄贈してくださった、手のひらサイズのマダコです。
給餌の際は、主にカサガイや乾燥アミエビをあげています。
水面でばらつきがちな小さなアミエビは、腕を器用に使って口まで運んでいます。

同居魚のマハタとは常にエサを奪い合う関係にありますが、少々押され気味です。


■シュレーゲルアオガエル

愛称:アオちゃん

鮮やかな黄緑色の体と金色の目が魅力的なアオガエルの仲間です。
お迎えした当初は生きた虫しか食べられませんでしたが、最近は乾燥コオロギや人口餌にも反応してくれるようになりました。
目の前でエサを振ると大きな口を開けて飛びついてきます。

少しの衝撃でも驚いてしまうほど臆病でしたが、最近やっとヒトの手に慣れ、ときには指に噛みついてくることもあります。
上顎はザラザラした感触でした。


■オオゾウムシ

愛称:ゾウムシ君

ビジターセンターのお手洗いで保護しました。
どんぐりの中から出てくる幼虫の仲間です。
馴染みがないですが、木材に穴を開ける害虫として知られています。

死んだふりが得意で、手のひらの上で揺り動かすと長いときでは10分ほど固まったまま動かないことがあります。
その反面脚の力はとても強く、一度指を掴まれると飼育ケースに戻すのも一苦労(トゲが食い込んでとても痛いです)。
水場や蜜ゼリーに口吻をつけていると、確かにゾウのように見えてきます。


■ナマコ

まだ子ども

鮎川港で汲んだ海水を水槽に入れた際に紛れていたようです。
2センチ程度の大きさですが、一度見失うと見つけるのはとても難しくなります。

現在既に行方不明。無事成長した姿を見られるといいのですが……


新しい出会いがあったり、お別れを迎えたり、同じ生き物でも昨日と違う様子を見せてくれたり……、生体展示コーナーには大小問わず日々変化があります。

一度と言わず何度でもお越しいただき、生き物の魅力を知っていただければ嬉しいです。

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