◆ブログ:漁港にも生き物がいっぱい!岸壁採集に挑戦してみた①
鮎川漁港にはどんな生き物がきているんだろう?
ふとした疑問を解決するべく岸壁からたも網で海の生き物を捕獲する「岸壁採集」を始めました!
今回から採集することができた生き物を報告のような形で紹介していきます。
岸壁の生き物を観察するイベントも計画しておりますのでお楽しみに。
◆岸壁採集とは
岸壁張り付いている生き物や、漁港にたどり着いた稚魚などをたも網ですくって観察
する遊び。釣りなどでとは違った魚が採集できる。
◆岸壁採集に必要な道具
・ライフジャケット
・たも網(何種類かあると便利)
・バケツ
・水汲みバケツ(おもりが入っていると便利)
・観察ケース
・カメラ(スマホなどでもよいが落下に注意)
※海辺の活動の際は必ず救命胴衣を着用してください。
準備ができたら岸壁へGO!
牡鹿半島ビジターセンターの場合は目の前に鮎川観光桟橋があり、そこから海を覗くといろいろな生き物がいます。
今回は魚以外で採集された生き物をちょこっと紹介します。
◆採集した生き物
①イボニシ
全国的に分布している肉食性の貝。ほかの貝を食べて生きている。
貝の殻を溶かすために強い酸を持ち、食用にできるもののエグ味があり好んで食べる人は少ない。
鮎川では食用とされないが神奈川県逗子市周辺では「ニシ汁」という冷や汁のようなレシピが伝わっている。
また、イボニシから抽出できるエキスは空気に触れると紫色になるため染め物に使われることもある。
鮎川地方名[カラツブ]
②ヤドカリ
日本では500種類以上存在が確認されている甲殻類。
自身を守るためにイソギンチャクや貝殻を身につける。
成長などにより体に合わなくなった場合は新しい殻を探して
引っ越しを行うこともある。
鮎川の岸壁に不自然にくっついている貝があったらそれはヤドカリの可能性が高い。
③アメフラシ
水深1~3m程度の場所に生息していて、海藻類を食べている草食系の軟体動物。
鮎川観光桟橋では岸壁に張り付いていることがある。
刺激を与えると紫の汁を出すことで有名。地域によっては食用とする場所もあるが
牡鹿半島では食べられていない。
④マンジュウボヤ
魚の卵のように見えるが、ホヤの仲間
始めて見つけた時は何の生き物かわからなかったが、
SNSの有識者に名前を教えてもらい種が判明。
非常に面白そうな生き物なため現在生態について調べている。
続報に乞うご期待!
次回の岸壁調査の報告では採集できた魚を紹介いたします!