イベント報告|NEALリーダー養成講習
2/3~2/5にNEALリーダー養成講習を実施しました。
講師としてお招きしたのはアースクエストの紺野祐樹さんと株式会社佐久の大渕香菜子さん。
NEALリーダーとは何か?から始まり、青少年教育における体験活動や自然体験活動の特質などの基礎知識を学びました。
現代社会では青少年の自然や生活における体験が不足していることが指摘されており、体験活動が青少年の成長にとって重要な意味を持つことがわかりました。
また、実際にプログラムを組立を組み立てるワークショップでは、
「牡鹿半島ビジターセンターに初めて来た来館者に館内を案内する」というお題で、
制限時間を設けて参加者同士で案内パッケージの提供を行いました。
内容の構成・ボリュームの配分やタイムコントロールはもちろんのこと、
なによりもプログラムを提供する相手を意識して組み立てることがとても難しく感じました。
他の参加者のみなさんや講師の先生のプログラムとフィードバックはとても参考になりました。
さらに実践的な内容として、近辺のフィールド「清崎憩いの森」を構成する植物や、植物観察の基礎知識を学び、即興で植物観察プログラムを行いました。
植物のエキスパートである大渕先生のお手本のレベルが高すぎて参加者はみんなたじたじ。
植物の知識がほとんどない状態での演習はとてもハードルが高く感じたのですが、
学んだ知識をもとに観察と練習を繰り返すことで、プログラムを成立させることができるのだと自信につなげることができました。
最後に、自然体験プログラムで重要な「安全管理」と「LNT(リーブ・ノー・トレース)」を学びました。
安全管理はプログラムを提供する際何よりも優先すべきこと。
リスクの洗い出しや考えられる怪我の確認、作成したファーストエイドキットを用いた応急処置を行いました。
リーブ・ノー・トレースとは自然環境にダメージを残さずにアウトドアを楽しむための7原則のことです。
①事前の計画の準備
②影響の少ない場所での行動
③ゴミの適切な処理
④見たものはそのままに
⑤最小限のたき火の影響
⑥野生動物の尊重
⑦他のビジターへの配慮
例えばおやつを食べるとき、ごくわずかな欠片を落とさないようにしたり……。
移動するとき、登山道から外れずに歩くことを意識したり……。
実践してみるとなかなか大変ですが、将来にわたってすべての人が自然を楽しむためにはとても重要な視点です。
アウトドアが好きな方はぜひ心に留めておいていただけると嬉しいです。
今回の講習で得た知識・経験をもとに、さらなるステップアップを目指していきたいです。
紺野先生、大渕先生、ありがとうございました!