ツバメが巣立ちました。

ビジターセンター-観光物産交流施設cottu間のツバメたちの繁殖活動が終わりました。

今年は6つの巣で子育てが行われました。
一番少ないところで2羽、多いところでは5羽とばらつきが見られましたが、計21羽のひなが巣立っていきました。

繁殖のようす

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1番最後に使われた巣の画像がうまく記録できておりませんでした……。

巣立ちを迎えた子は梁を上手に活用していました。
こんなこともありました
巣立ちを前に巣から落下した雛もいました。
親鳥がそばで付き添っていました。

ちょうど台風が迫ってきていたタイミングで、ハラハラしながら見守っていました。
本来は関与しない方が望ましいのですが、風避けのための土のう袋とカラーコーンを設置しました。
時間をおいてそっと覗いてみると、隙間に入って冷たい風雨を凌いでいるようでした。

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濡れた落ち葉が落ちてきました。
上を見上げると……

今年は例年以上に繁殖が行われていたようで通路は糞だらけでしたが、来館者の皆さまからのご理解もあり、多くのひな鳥を見送ることができました。

その一方で、残念なお知らせも……。

日本自然保護協会(NACS-J)と環境省による「モニタリングサイト1000里地調査 2005-2022年度」のとりまとめが公表されました。

報告書によると、里山のような開けた環境に生息する生物種の多くが減少傾向にあることがわかりました。
鳥類では16/106種、チョウ類では34/103種が絶滅危惧種の基準に相当する減少率だったそうです。
減少傾向が示された生物種の多くが「普通種」でした。
(詳細は日本自然保護協会様公式サイトよりご覧ください。)

このニュースの見出しになったスズメも急激に個体数を減らした生物種のひとつで、ツバメ同様に身近な(だった)生き物の姿が見られなくなることにとてもショックを受けました。

私たちが毎年のように感じる気候変動のほかに、里山の環境変化(人の手による管理放棄)も影響しているようです。
絶滅を嘆くより前に、より多くの人が自然とどのように関わっていくかを考え、行動に起こしていきたいですね。

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