◆ブログ|キノコ佐藤の茸物語~きのこの季節がやってきた!②~

気温が徐々に下がり、きのこの様子も変わってきていますね。
今回も秋のきのこを紹介していきます。

山の中での観察風景というより、室内での観察写真を載せています。(場所の特定を防ぐためです。申し訳ありません)
写真なため細部までは見づらいかもしれませんが、名前をもとに検索して綺麗な写真と見比べてみるのみ面白いとおもいますよ!
間違っていた場合はホームページのお問合せフォーム等からご指摘いただければ幸いです。

ヌメリイグチ
牡鹿半島では、アミタケと間違えたのか路上ですてられているのをよくみかけます。
食用であり、そこそこ味がよいきのこですがこちらの地域では好まれないようです。
体質によって消化不良をおこしやすいためでしょうか。

アミタケ
食用きのことして非常に有名。
茹でるとレバー色に変色することが特徴なため加熱しても色が変わらなかった場合は
別なきのこを疑うことができる良心設計のきのこです。
後述するオウギタケと密接な関係があります。





オウギタケ
アミタケに寄生して生活しているため、アミタケのある場所にオウギタケも一緒に発生することが多いです。
アミタケの菌糸に寄生しているためアミタケから栄養分を奪って成長します。なかなか賢いやつですね。


ハイイロシメジ
パッと見だとシメジの仲間で美味しそうに見えますが、毒キノコです。
毒性は高くないようで、食べる地域もあるようですがやめておいたほうがよいでしょう。
夕方付近で観察して、ホンシメジかなーと思いきや毒キノコのハイイロシメジ。
しっかりと文献と読み合せてみると非常に多くの観察ミスをしていました。先入観怖い…
きのこ観察をするときはしっかり照らし合わせながら観察しないと危ないですね。


ムラサキシメジ
ハイイロシメジの群生のなかにポツンと紫色のきのこが生えていました。
採取してみると本当に紫!ここまで紫だと毒きのこかもと思うかもしれませんが、
実際は食用きのこです。
今回は古かったのかボロボロでしたが、綺麗な個体も観察したいですね。


アカモミタケ
牡鹿半島では、アカハツとアカモミタケはどちらもアカハツと呼ばれているみたいです。
違いは傷つけた時に出る乳液が変色するかどうかが一番わかりやすい違いですね。
アカハツは青色に変色しますが、アカモミタケは変色しません。
とはいえ、どちらも食用のきのこですので、間違えたからといって実害はないのですが…


以上6種類のきのこ紹介でした。
ハイイロシメジの観察は大きな失敗でしたが、これを糧に頑張っていこうと思います!
早く顕微鏡を手に入れてもっと細部まで観察したいです。

今後もきのこの情報は更新していきますのでお楽しみに!

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