◆イベント報告|おしか大学モニター企画 牡鹿半島の漁港で生き物観察(9/4追記)

8月27日、鮎川漁港でおしか大学の生き物観察会モニター企画を実施しました!

今回参加してくださったのは、地域に住む男の子・ゆうくんとそのお母さん。

ゆうくんは生き物採集が大好きで、夏の夜はいつもカブトムシやクワガタムシを捕っているそうです。

最近は魚釣りにも興味があって、今回の企画を楽しみにしてくれていたとのこと。腕が鳴りますね!

道具の使い方や岸壁で活動する際の注意事項や説明を受けて、いざ出発です!

ゆうくんは手慣れた様子で、生き物が隠れていそうなところを漁ります。

ガサゴソ……

とれたー!\★/

アカヒトデ!やれやれ……捕まってしまったぜ、とでも言いたげなポーズがとてもキュートですね。

一方のお母さんも、何かを見つけたようです。

ご、ゴミ……?

と思ったら生き物がいました!

この勢いで次々と捕獲するゆうくん親子、とどまることを知りません。

そして、なんとこの日は鮎川港で初めて見る稚魚も捕まえることができました。

カワハギの仲間

これには私たちだけでなく、近くを通りがかった人たちも大興奮。

南正人先生も思わず熱く語りだします。

おなじみの魚を捕まえるのも楽しいですが、やはり初めての出会いは特別な喜びがありますね。

初めてといえばもうひとつ、ご紹介したい生き物が。

水まんじゅう?

……ではない!!

観察ケースに入れた途端に、糸が解けたような形になりました。

よーく見てみると、フワフワうねうねと動いているのです。

 
 

種の同定はできませんでしたが、刺胞動物の仲間ではないかという結論に至りました。

鮎川漁港にも危険な生き物が生息しているということがわかったのは思わぬ収穫です。

さっそくファーストエイドキットの作り直しですね……!

このモニター企画でわかったリスクや改善点をもとに、定期開催できるイベントを企画中です。

近々水槽を設置する予定なので、捕まえた生き物を館内で飼育することもあるかもしれません。

みんなでつくるビオトープ、楽しそうですね!

稚魚の姿が変わる様子も間近で見られるのかと思うと、わくわくしてきます。

今後のお知らせをどうぞご期待くださいね。

今回ご参加くださったゆうくんとお母さん、ありがとうございました!

★SPECIAL THANKS ~今回出会った魚たち~★

フグの仲間

  

今回に限らず、鮎川港ではコモンフグやヒガンフグのような模様の個体がよく見られます。

カワハギの仲間

もう少し大きくなったら模様が変わるのでしょうか?

ユウレイボヤの仲間

2本の管があるのでホヤの仲間かな?と思いました。

マボヤ

牡鹿半島ではおなじみのホヤ。

見慣れない生き物が多い中でマボヤの姿を見ると安心します。

イソガニ

大きい個体は挟まれると痛かったです。

甲羅側の模様はけばけばしいですが、正面から見るとハサミのグラデーションがとてもかわいい。

ケアシホンヤドカリ(とフジツボ)

フジツボも生きていました!仲良しですね。

ヤドカリのお顔もじっくり見ると楽しいですよ。

巻貝の仲間

水がない壁面から採集しました。タマキビの仲間でしょうか?

面白い目つきをしています。

プラナリア(ウズムシ)の仲間

ヤドカリの観察中に突如現れました。

つぶらな目がついています。

ゴカイの仲間

フワフワした細い糸のようなものが全体についています。

ミズヒキゴカイの仲間でしょうか?

刺胞動物

透明感があってきれいですが、刺されると痛みと腫れを引き起こします。

迂闊に触らないようにしましょう。

(9/4追記)石巻の海に潜って生き物を観察している方から、ケムシクラゲの仲間ではないか?と情報をいただきました。

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