◆ブログ|小さなスタッフのご紹介

近頃、牡鹿半島ビジターセンターの事務所前はとてもにぎやか。

牡鹿半島に生息する海・陸・淡水の生き物が少しずつ増えています。

今回は、陸・淡水に棲む仲間たちと採集の様子をご紹介します。

当館になかなか来ることができない方にも知っていただけると嬉しいです。

アカハライモリ

この頃ますます壁張りつきが上手になりました。

穏やかな性格ですが、水槽の中の些細な変化で喧嘩を始めるのでいつもハラハラしながら見守っています。

再生能力が高いとは言っても、連続してデスロールを見るのは心臓に悪いです。

まれに脱皮の様子を観察できるのですが、ぷかぷか浮いている皮が手袋のようでとてもかわいらしいです。

ニホンアマガエル

川の魚を観察しているときに偶然見つけました。

ご飯を食べるときは舌を器用に使うイメージがあったのですが、体当たりをするように飛び掛かります。毎日元気いっぱいです。

普段は木の上で過ごしていますが、寒くなってからは下側で過ごすことが多くなりました。

お迎えしたときはきれいな緑色でしたが、最近はすっかり体の色が変わりました。

かくれんぼがとても上手です。

ニホンカナヘビ

ヤマビルを捕獲しにいった帰り道で出会いました。

変温動物なので室内が温かくなるまで腐葉土の下でじっとしています。

特技は社長出勤なので、最近は「社長」と呼んでいます。

とても臆病なので、もしお昼寝をしていてもそっと見守っていただけると嬉しいです。

ヤマビル

実は生き物コーナーの中で一番人気があります。

山歩きをする人にとっては大敵ですが、じっくり観察する機会はなかなかないので一度見ると釘づけに……。

脱走しないように厳重に管理されていますが、気になる方はお気軽にスタッフにお声がけください。

週末、運が良ければ(?)ごはんを食べる様子が見られるかもしれません。

モツゴ

鮎川のとある場所でいただきました。

お迎えしたときは小さすぎて同定できなかったのですが、最近モツゴらしき生き物であることがわかりました。

モノアラガイの仲間

川辺の巻貝はみんなタニシだと思っていたのですが、なんとフタの有無が大きな違いになるとのこと。モノアラガイはフタを持っていません。

さらにこの仲間の中でも貝殻の形(渦の比率や肩の張り方など)で違いが見られるそうで、この子の正体が判明するのはだいぶ先になりそうです……。

雌雄同体で一度繁殖すると大変なことになるようなのですが、当館では1匹しか飼育していないのでこれ以上増えることはありません。

水槽の藻類や食べ残しを食べてくれるので、この子にはのんびり水槽掃除をしてもらいます。

ヨシノボリの仲間

似た魚はたくさんいますが、お顔と体のバランスでヨシノボリと判断しました。

吸盤のような腹びれがチャームポイントで、しばしば水槽越しにお腹を見せてくれます。

気性が荒いようなのですが、今のところ喧嘩をしている様子は見られません。

テナガエビの仲間

スジエビと若いテナガエビの個体はよく似ていますが、テナガエビには「m」模様があるそうです。

採集した個体からは確認できなかったので、おそらくスジエビだと思います。

以上、牡鹿半島ビジターセンターのゆかいな仲間たちのご紹介でした!

生き物採集の様子もお伝えしたかったのですが、それはまたの機会に……。

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