鮎川小学校の校外学習で清崎自然の森へ

9月1日、石巻市立鮎川小学校の校外学習にビジターセンターのスタッフも同行し、
鮎川浜の清崎憩いの森から学校浜までの自然ガイドをさせていただきました。

清崎憩いの森の入り口付近でビジターセンターの佐藤から森の中での注意事項を説明します。
重低音が聞こえたら近くに蜂がいるかもしれないので注意して周囲を観察することや、
土の中に蜂の巣を作っていることもあるので気をつけるようにと伝えているところです。

清崎憩いの森ではどんな生き物に出会うことができるでしょうか。
キノコが大好きな佐藤も心が躍るキノコの季節になりました。
憩いの森に入り、数歩も歩かないうちに佐藤がキノコを見つけ、茂みの奥へ向かいます。 
何を見つけたのかとじっと待つ子どもたち。

見つけたキノコを手に取りながら「キノコは何を栄養にしてどうやって生きているんだと思いますか?」などという質問に、
子どもたちは真剣に考えています。見つけたのはヒメカバイロタケ属という種類のキノコだそう。

さらに進んでいくと、なんと!オニヤンマが佐藤の指にとまりました!

牡鹿半島には山椒が多くあります。棘が多いので鹿の食害から逃れている植物の1つです。
山椒の実を手に取ってクンクンと匂いを嗅いでみては「おぉーーっ!」「くさいっ!」と言いつつも楽しそうです。
先生も臭いを確かめます。

またすぐにキノコを発見!雨が続いていたためか、この日はキノコが多く生息していました。
これはマッシュルームの仲間(ハラタケ科)だそう。

(※キノコを触った後は、手洗いをしっかりしましょう。
また、キノコが生息する場所はその土地の所有者のものだったりするので、むやみに取らないように注意して下さいね。)

鹿が道を横切った時には、鹿の鳴き声をよく知る子どもたちは「キー!キー!」と鳴き声を真似して
しばらく合唱になったりと楽しい散策が続き、無事に学校浜へ到着しました。

普段は磯の生き物がたくさん観察できる穏やかな場所ですが、この日は波が高く、磯観察は難しそうな状況でした。
救命胴衣を着用して、先生が立っている場所から先には進まないようにと注意をして磯遊びの開始となりました。

この身長ほどの長さのある海藻はアラメだと思われます。
袋に詰めて持ち帰ろうとしていましたが、途中で断念したようです(笑)

シーグラス、貝や石、岩陰に潜った小魚を見つけて追いかけて、アゴハゼ、クモハゼ、巻貝のイシダタミ、海藻でアクアリウムができていました。

学校浜を出発する前に、佐藤から磯の生き物についての話や、海辺で見つけた海綿を見せながら質問コーナです。
「これは何に利用されるでしょうか?みんなの家にあるものできっと一度は使ったことがある道具です。
ヒントはこのように水をたくさん吸います。」

答えは・・・そう、スポンジです!

たくさんの発見があった磯遊びでした。

私たちスタッフも小学校の校外学習の自然ガイドは初めての経験で、夏休み中に先生方と下見をしたりしながら準備を進めてきました。
大きな怪我もなく(ヒルに刺されてしまった子がいましたが)無事に帰ってくることができて一安心しました。

 
***
牡鹿半島ビジターセンターで発行している季刊誌にも清崎憩いの森散策や学校浜で磯遊びをした記事があります。
館内にも置いてありますのでご自由にお持ち帰りくださいね。

10月からは清崎憩いの森の自然観察会を毎月開催しますので、興味のある方は今後のお知らせをチェックしてみて下さい。

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